今朝のランニングで裸足で走ってみました。というのも、勉強会仲間が裸足で散歩する「アーシング」ということをやっていたからです。アーシングとは、身体を大地(アース)と直接的に繋ぐことで、自然のエネルギーや電気を体内に取り込み、健康を促進する健康法です。素足で大地に触れたり、自然の中で過ごしたりする事で、体内の電気バランスを整え、疲労回復やストレス軽減、血行促進に効果があると言われています。
以前から『BORN TO RUN』『リディアードのランニング・トレーニング』といったランニング書籍を読んでいる中で、「走る民族」と言われているタラウマラ族が古タイヤを切り取ったサンダルで走ったり、靴の進化にともなう弊害による足の故障といった内容が気になっていました。
先月から足の故障にずっと悩まされています。外反母趾や脛の痛み、足裏の痛みといったトラブルが続いています。 裸足に近い感覚で走れるビブラム ファイブフィンガーズを履いている知人がいるので興味はありますが買う勇気はなかなかありません。
「裸足で走る」ことについてぼんやり考えていましたなかで、さきほど触れた「裸足で歩くアーシング」という情報を見かけて、公園の芝生でも走ろうかなという気持ちになったわけです。
ということで、今朝は誰もいない時間帯を選び、最初から裸足はちょっと辛そうだったので、公園まで普通に靴でランニングして、途中から靴を脱いで芝生の上を裸足で走ってみました。
まず、裸足で歩いたときの感触として、「靴に守られていない」というダイレクトな感覚がすぐに伝わってきました。昨晩、雨が降っていたせいか地面が湿っていて、そんな状態も足からリアルに伝わってきます。靴を履いていると、こうした微妙な変化って分かりづらいんですが、裸足だと全部感じ取れますね。
意外だったのは、アスファルトの上ってもっと走りやすいと思ってたんですが、これがめちゃくちゃ痛い! しかも、公園なんかによくある小石が埋め込まれたところだと、足ツボマッサージばりの刺激で、まともに歩くこともできません。その点、芝生や土の上は柔らかく、まだ比較的走ることができました。とはいえ、せいぜい500mくらいですけどね。
実際に走ってみて、一番感じたのは「着地の違い」です。普段、靴を履いているとき、特に歩くときって、ほとんどの人が「かかと着地(ヒールストライク)」になっていると思います。でも、裸足で実際にやってみると、かかとから着地すると衝撃が直接足にくるのでまともに歩けません。なので、忍び足、つまり「つま先着地(=フォアフット)」にならざるを得なくなります。
これは、私の経験でもあるんですが、小中学校の頃にやっていた剣道でも、基本はつま先着地でした。かかとがついていると動きも遅くなるんですよね。ボクシングのフットワークでも、かかとを浮かせた状態で動くことが多いですよね。
また、息子が走るときの足元を見ていると、つま先で着地しているように気づきました。おそらく、家の中ではいつも裸足で生活しているので、それが習慣になっているんでしょうね。大人になると、いつの間にか靴生活に慣れてしまって、かかと着地が普通になってしまうのかもしれません。
話を戻すと、裸足で走ったときの感触はとてもリアルでした。普段、靴に守られていることで失われていた感覚が、そこにあったんだと気づかされました。昔は裸足で動くことが多かったのに大人になると感覚が鈍くなるというか、守られすぎて鈍感になってたと思います。
ランニングなど、足を使うスポーツでは「着地」の感覚がとても大事です。その感覚は裸足でこそ養えるものがあると思いますし、それによって足の故障を減らせるんじゃないかなと。なので、今後は週に1回くらい、裸足での練習も取り入れていこうと思いました。