オフィスに出社したときのこと。フリーアドレスで座った前の席にお土産のお菓子が置かれてました。箱入りのお菓子で、残りはラスト1個。これを取ってしまうと、空き箱を捨てる手間が発生するせいか、それともたまたま誰も気づかなかっただけなのか、しばらく放置されていました。
そして午後、休憩から戻ってみると、お菓子は消えて空き箱だけがポツンと残っている…。できれば、最後に食べた人が箱ごと処分してくれたらいいんですが、まあよくあることですよね。私も普段なら気づいた時点で捨てるようにしているんですが、今日はちょっと仕事が立て込んでいて、「後でやろう」と思ったまま、そのまま放置してしまいました。もしかしたら、最後の一個を食べた人も、同じように思っていたのかもしれませんね。
「割れ窓理論」というのがあります。もともとは治安に関する理論で「1枚の割れた窓ガラスを放置すると、そこから周囲が荒れていき、最終的に犯罪が増えてしまう」という話です。少し脱線しますが、僕が中学生の頃に通っていた学校は結構荒れていて、よく窓ガラスが割られていたんですよね。当時、生徒会長をやっていたんですが、「今月の目標は窓ガラスの破損ゼロ!」なんてスローガンを掲げてました。あのときはあまり気にしてなかったけど、今思えば、治安が悪かったのだなと思いますw
割れ窓理論って、何も窓ガラスに限った話じゃないんですよね。オフィスで言えば、ゴミが落ちてるのに誰も拾わないとか、備品が壊れてるのに誰も報告しないとか、そういう小さな無関心が積もっていって、「この程度ならいいか」という空気を作ってしまう。そして、そういう空気が全体のゆるみにつながっていく気がします。
割れ窓理論もとい菓子箱理論を意識して、空き箱一つでも放置しないように気をつけていきたいところですね。