本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

期待値 = スピード

桜井政博のゲーム作るには』というYouTube動画を見ています。
桜井政博氏は『星のカービィ』『大乱闘スマッシュブラザーズ』といった名作を生み出しているディレクターです。当YouTubeチャンネルはゲーム業界の発展に貢献するために今までのゲーム制作経験やノウハウが公開されています。

 

「遅さは罪」という動画があります。

www.youtube.com

ゲームには多種多様な個性があるものの、誰にとっても許されない、愛されない唯一の要素として『遅さ』があると述べられています。

例えばコンテンツのダウンロードなどユーザーを待たせてしまい、何もしていない(ゲームをしていない)時間を生み出していることは悪いことであるということです。

 

速度が遅いことが悪とされるのは、Web界隈にも通じる話です。

Amazonの調査でページの読み込み時間が100ミリ秒遅れるごとに売上が1%減少するそうです。また、AkamaiとForrester Consultingの共同調査によると、47%の消費者はWebページの読み込みが2秒以内であることを期待していて、40%の消費者はページの読み込みに3秒以上かかると、そのサイトから離脱してしまうという結果が出ています。

つまり、Webページの表示が遅ければ遅いほどユーザーが離脱し、売上低下につながります。逆に表示が速くなれば、それだけ売上向上にもつながるということですね。

 

人は何かの行動をするときに結果に対して何かしらの期待をしています。そして、結果が期待していたものより下回るとイライラしたり怒ったり負の感情へとつながります。

たとえば、他人(特に家族や子ども)に対して苛立ってしまうのは、相手に過度な期待をしてしまい、それが裏切られると感じるからです。
ゲームをしているときには「このくらいの時間でプレイできるだろう」という期待があり、それが崩れるとイライラしてしまう。
Webサイトに訪れたときも「だいたい1〜2秒で表示されるだろう」と思っていたのに、それ以上に時間がかかると不満を感じてしまいます。

 

これは仕事においても同じです。上司から「この仕事やっておいて」と依頼されたとき、対応に時間がかかっていると「どうなってる?」と報告を求められ、さらに遅ければ叱責されて評価も下がります。
しかし、逆に上司の想像よりも早く仕事を終わらせることができれば、その期待を上回ることになり、評価アップにつながります。

早めに終わらせることで早期にフィードバックがもらえ、クオリティの向上にもつながります。締め切りギリギリになって中途半端なものを出すより、早めに最低限の質を満たしたものを出したほうが、圧倒的に良い結果になるはずです。

仕事ができる人、評価が高い人というのは、まわりの期待を上回る人であり、スピード感を持って行動できる人です。この2つは密接に関係しており、スピードを意識することで、結果的に相手の期待を超えることができます。

私のように特別な才能やスキルがない平凡なスペックの人間でも、スピードであればなんとか戦えます。
誰かから依頼された仕事やタスクをいち早く片付けることで、相手の期待を超えていきましょう。