こにふぁー(id:konifar)氏が以前に書かれていた記事について。
長い文章になってたりしたらもうダメ。何度も口ずさめるような標語、キャッチフレーズを決めるところから始めるべきなのだ。
(省略)
「何度も同じことを伝える」ではなく、「何度も伝える言葉を決める」というのが先。そうしないと続かない。ちょっと極端に「1万回口に出して伝えられるか」と自問しながら決めていくとよい気がする。
こにふぁーさん視点では、マネジメント観点で書かれていると思いますが、個人にも言える話だと思います。
「目標を紙などに書くと達成できる」というのを目にされた方は多いはず。
「本当にその通りだよな〜」と肯定する人と、「いやいや、そんなわけないじゃないか」と否定する人で二分されます。
その差は何かというと、「目標を自分の身体レベルまで入り切っているか」だと思います。
目標をただ紙に書いただけでは叶うはずはなく、それを何度でも読み返したり、口に出して言い続けることで、自分の中に浸透させることで、行動が変わっていき、結果として目標達成につながるというわけです。
卑近な例だと、フルマラソンのサブ4(4時間未満の完走)を目標にしています。
最初はただ走るだけだったのが、周囲の影響でもっと走れるようになりたい、と思うようになってから、「サブ4」という目標がいつの間にかインプットされていました。
インプットされると、それを達成するために日常的な行動が変わりました。
体重を減らしたほうが早くなるので、落とすべく食事を変えた結果、体重を10kg落とすことができました。
身体が硬いのでストレッチを意欲的に取り組むようになったり、日々の練習時間を捻出するための時間管理の意識も変わりました。
自分にとってわかりやすくて唱えやすい目標となる言葉を目や口を通してひたすら頭の中で回し続けたことで意識から行動が変わっていったということですね。
古臭い慣習かもしれませんが、会社の朝礼でよくやる「唱和」には意外と理にかなった面があります。昭和の企業文化では、朝会で会社の理念や行動指針をみんなで声に出して唱和することがよく行われていました。今でも一部の企業で続けられているこの習慣、形式的だと感じる方も多いかもしれませんが、何度も唱え続けることで身体知化されていくことから合理的な手段かもしれませんね。
自分にとって、目指したい目標の達成が難しそうだな、違和感を感じるな、と思ったとしても、繰り返しインプットしていくことによって、次第に自分の一部として自然に受け入れられるようになります。
英語話せませんが、英語学習も同様だと思っています。日本人にとって英語の習得が難しいと言われていますが、音読を繰り返すことで英語のリズムが体に染み込み、いつの間にか英語を聞き取れるようになったと聞きます。
タイトルは「昭和」と「唱和」と洒落にかけたネタですが、「言葉に出す」は一見古臭いように見えますが、その効果は侮れないので、自分の中に違和感なくインプットしきるまで、ひたすらやっていきましょう。