「なかよし」いえば、女子小中学生対象の漫画雑誌です。読もうと思ったきっかけは期間限定で無料公開されていたから。
背景を正しく認識していませんが、「なかよし 9月号」の付録を目当てにいつも購入しない層まで手が伸びた結果、入手困難な状況らしいです。
本来購入するはずの女子小中学生が紙雑誌を入手できず、電子版も大人でないと決済できないという事情から期間限定で無料公開したとのこと。
30代後半にさしかかったおじさんが「なかよし」を読もうなんて思わなかったですが、(付録目当てとはいえ)入手困難になるぐらいの雑誌というのが気になったのでちょっと読んでみることにしました。
「なかよし」を読むのは生涯2回目です。妹がいたのでたまに盗む見していた程度でしたが。内容もほとんど覚えていなくて当時アニメで放映されていたセーラームーンぐらい。アニメより設定が難しかった気がします。
女子小中学生がターゲットなので連載漫画のほとんどが恋愛ものでしたが意外に面白い。
面白いと思った理由をいくつか挙げてみました。
あらすじとストーリーがわかりやすい
ほとんどの連載マンガの1ページ目にあらすじと主要キャラが描かれています。恋愛モノだと誰が誰を好きになったかなど人間関係がサッとわかるように簡潔かつわかりやすく書かれているので、小中学生がわかるようにと途中から読んでいる人も振り落とされずついていけるような内容になっていました。
今号の目玉である「しゅごキャラ!」は新連載でありながらも、以前に連載していたストーリーの続きというものでしたが、私のような何もしらない人でもどういうストーリーになっていこうとしているのかがわかりやすく描かれていました。
お金に関する漫画
すごく意外だったのが「お金のコンパス」というお金やマーケティングに関する連載マンガがあったことです。
先月号が「ナッジ理論」で今号が「損失回避性」でした。
損失回避性というのは、得をするよりも損することを重視してしまう心理的傾向で、同じ金額でも得した喜びよりも損した悲しみの方が大きく感じてしまうものです。
例として、ポイントカードやサブスクの初月無料、ハズレ無しのくじがありますね。
損失回避性を重視しすぎると「現状維持バイアス」がかかってしまい、変化をおそれて成長が止まってしまいます。
そうならないためにも1日1回、小さなことでもいいので何か挑戦してみようという内容でした。
小中学生向けだと侮っていたら大人の私でもとても勉強になりました。ただの知識を教えるだけでなく行動にうつすにはどうすればいいのかについてわかりやすく解説してくれています。
「お金のコンパス」は1巻が出ているのでさっそく買ってみることにします。
講談社 (2023-12-13T00:00:00.000Z)
¥1,320
ちょっぴりオトナの恋愛シーン
少年マンガ雑誌でも恋愛系はありますが(一部を除いて)あまり過激なものはなかったと思います。
「なかよし」だと登場する高校生が抱き合ってキスしたり、次にいこうとするのを仄めかすシーンがありました。
小中学生にとっては「高校生 = オトナ」に見えるのでしょう。かなり落ち着いて大人びているように描かれていました。
まとめ
子ども向けだと侮っていた「なかよし」は読んでみると、大人の私でも楽しめる内容でした。
内容がわかりやすくて、1コマの内容が良い意味で内容が濃くないので、450ページあった雑誌があっという間に読めました。
興味ある人は期間限定で読めますのでどうぞ。
私は今回のなかよし編集部の心意気と内容の面白さをかって、ちゃんと電子版を購入しました。