GWということで今日と明日は有給を取ってます。旅行など遠出の計画はなく、家族サービスで子どもと過ごす予定です。
今日は朝から出版社の方と打ち合わせをしました。昨年から技術書の執筆依頼が来ているのですが、私の先送り癖が発動して1年間ほぼ執筆が進められていませんでいた。これではまずいと思い、私の方から出版社の担当者に定期的な報告会を入れてもらうようにお願いをしました。今日の打ち合わせで執筆する範囲を決めて、次の打ち合わせまでにそれを必達するように伝えました。人の手と期日を使って自分を追い込む作戦です。早速今日から執筆に取り掛かっています。このブログは休憩時間に書いていますw
人生において何かを成し遂げたり、達成しようとするなら、プロジェクトと期日、そして人の手が必要だと思うようになりました。
プロジェクトというと会社など組織で立ち上げるすごいもの、とイメージしてしまって大層に聞こえるかもしませんが、要は期間と目標を定めた一連の活動です。個人活動なら、例えば技術同人誌を書く、カンファレンスに登壇する、仲間と勉強会を立ち上げるなどです。期間の長さや規模は何でもよく、自分が成し遂げたい・達成したいことをプロジェクトに置けばよいでしょう。
プロジェクトには目標やゴールが伴います。どういう状態になったらプロジェクトが完了もしくは達成したとみなすのかを定義しておく必要があります。そのときに、期日設定は必須です。期日がないとだらけてしまい、私の執筆のように先送りになってしまいますw
例として、技術書典 1 に自分の書いた本を出展することをゴールだとしましょう。紙の本を頒布する場合は印刷所に入稿しなければならず、入稿締め切りが第一の期日となります。電子版のみの場合は運営から指定された日、もしくは技術書典当日が期日となります。それまでに原稿を書き、本として完成させなければなりません。入稿した後はサークル出展に向けて、道具の調達やSNSでの宣伝などのタスクが待っています。
もう一つの例として、カンファレンスへの登壇することをゴールだとしましょう。まず、出たいカンファレンスのCfP 2 に応募します。そして見事、採択されたら指定された日までにスライド資料を作らなければなりません。スライド資料を作るためには構成や話の流れを考えたり、時間内に収まるようにスライド枚数を調整したりと忙しいです。スライド資料を作ったら次に発表練習します。こなれている人なら練習しなくても良いかもしれませんが、私のような説明ベタは何度も練習してようやく様になります。
このように期日を強制的に決める(もしくは決められる)ことで、自分を追い込んでひたすらやるようになります。
しかし、期日を決めただけだと私のような究極の先送り癖がある人は、直前になったところで諦めてプロジェクトを放棄してしまう危険性があります。そこで最終手段として人の手を借りましょう。場合によっては人の「目」が正しいかもしれません。
例えば、SNSに技術書典に出展することを告知すれば、周りから期待されていると逃げることができなくなります。カンファレンス登壇の場合、カンファレンスのタイムテーブルに組み込まれます。直前に逃亡すると運営者や参加者に多大な迷惑をかけることになり信頼を失うことになるため、逃げることが許されなくなります。私の場合は冒頭に述べたように担当者に○○日までに△△を執筆すること必達とするということ宣言したのも人の手を借りたということです。
締め切り駆動(ドリブン)
IT業界にはテスト駆動開発(Test Drivin Development; TDD)、ドメイン駆動設計(Domain Driven Design; DDD)のように「○○駆動」という単語がいくつかあります。駆動とは「動力を伝えて動かすこと」という意味で、何に重きを置くかについて端的にあらわしています。
「○○駆動」を文字った締め切り駆動(ドリブン)という造語があります。何も考えずに締め切りだけを強制的に設定してしまおうという作戦です。まずは技術書典に申し込む、カンファレンスのCfPに応募する、誰かに誘われたらまずは手を挙げる、という風に後先考えずまずは行動を起こして、そして具体的なアクションにつなげていこうという流れです。
ぐだぐだ考えてしまうと結局やらなくなってしまうので、締め切りドリブンにしたがって自分を追い込んでタスクを洗い出し、優先度を決めてとっとと取り組んでしまったほうが良いです。私も締め切りドリブンの力を借りてカンファレンス登壇をしたことがあります。締め切りに追われている間は若干後悔も出ますが(笑)終わった後は「やってよかった」となるのでぜひともオススメします。
- 技術同人誌を専門として扱う大規模な同人誌イベントです。 https://techbookfest.org/↩
- Call for Proposalsの略。学会やカンファレンスなどでプロポーザルを募集すること。↩