技術書を今まで読んできて、効率の良い読み方や自分の糧となる読み方を知りたいと思い、『「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック』を読みました。
翔泳社 (2022-11-04)
¥1,700 (中古品)
構成
本書は3部構成となっています。
- 第1部 選び方
- 第2部 読み方
- 第3部 情報発信&共有
「第1部 選び方」では、私自身は課題図書というべき、読みたい本や読むべき本が溜まっている状態なので本の選び方の箇所は読み飛ばしてしまいましたが、雑誌の活用方法や英語の技術書に関する記載は興味があったので読みました。
本書を読んだうえで刺さった箇所について紹介します。
読書法の紹介
本書では様々な読書法が紹介されています。技術書にかぎらず他分野の専門書を読むのに活用できそうです。
- 1つのテーマで3冊の本を読む
- 資格を取るための本の読み方
- 同じ本を3回読む
- 1冊90分で読む時間制限読書法
- マーキング読書法
- 3年で成果を出すための一点突破読書法
- 1年で1,000冊を読破する超多読法
私としては「3年で成果を出すための一点突破読書法」をぜひとも取り入れようと思いました。
3年で成果を出すための一点突破読書法
一点突破読書法は、特定の分野の本を複数冊揃えて、集中的に読書するという方法です。目安として20冊以上国内外の全書籍を読み、読み尽くしたらネットの情報や学術論文まで手を広げて3年で大きな成果を上げることを目指すというものです。
特定の分野で第一線を走っている人たちはこれ以上のことをやっているため、ナンバーワンになるのは非常に困難です。しかし、一点突破読書法で特定の分野を強化したら、ほかの分野も同様のアプローチができるため、複数分野を組み合わせることでオンリーワンを目指すことは十分に可能です。
3年で大きな成果を出すためには、本書で紹介されている読書法を取り入れていくことが必要です。例えば、時間制限読書法によって時間を区切ってその時間内に読み切ると集中することによって大量のインプットを行っていくことです。
本書で紹介された読書法を組み合わせていくと以下のアプローチでいければ良いのではと考えていました。
- 学ぶ技術や分野を一つ決める
- まずは好きな技術、得意な技術が好ましい
- なるべく対象は限定的であることが好ましい
- まずは3冊の本を読む
- 入門書、専門書、逆引き
- 同じ本を3回読む
- 時間制限読書法、マーキング読書法をかけ合わせる
- アウトプットを重視する
- 関連する技術書を20冊以上読む
- 書籍を読みつくしたらネットの情報を読む
- 学術論文に手を出す
読書記録のすすめ
大量の本を読んでいくことで進捗の数値化や過去の振り返りをするために読書記録が必要です。読書メーター、ブクログなどの読書記録サービスを利用する方法もありますが、サービス終了などでデータ消失する可能性があるため、エクスポートしてバックアップしておく必要があります。著者はExcelで管理していますが、本書ではNotionを使った方法が紹介されており、私はNotionで管理するようにしました。
アウトプットノートを作る
読書記録とは異なり、本を読んで得られた内容から気づきや行動すべきことを箇条書きで書くというものです。ただ読んで終わりにさせるのではなく、行動することによって結果を出すためには何を行動するかを自分自身に宣言する必要があるでしょう。
最後に
本書では、技術書の読み方とありますが、技術書に限らない本の選び方や読書法やアウトプットなどが紹介されていました。読みやすい内容でサクサク読めたので、本の読み方で悩んでいる方は読んでみてはいかがでしょうか。