メンターをしていたときのことです。メンティーに今後のスキルアップや目標、収入について問うと、「〇〇について勉強する」「〇〇という資格を取る」「大学院にいく」という答えが返ってくることがあります。
学ぶこと自体は良いことですし、スキルアップをしていくためには必要なことです。
しかし、考えてみてほしいのですが、何かを学んだからといって何かを得るわけではない、と思うのです。
「いやいや、知識やスキルを得たでしょ」と反論されると思います。では、知識やスキルを得たところで、自分が本当に求めていた結果は得られたのでしょうか?
なぜ、知識を得たりスキルアップをするのかというと、収入(年収、副業による収入)を得たり、職種を選んだり、入りたい企業に入ったり、アウトプットによる承認欲求を得る、という目的を達成するための手段だったはずです。
今、自分が学んだことで得られた結果、自分が求めていた目標は達成できたでしょうか?おそらく、私を含む大半の人は学ぶこと自体が目的化してしまっているのではないでしょうか。
最近は政府でリスキリングの支援をやってますし、学ぶ行為自体は学生時代の慣習で続けられやすいし、ひとまず進んだ感が得られるんですよね。 まあ、人によっては学ぶこと自体がハードル高い人もいるかもしれませんが。。。
大事なのは学んだ後に成果を得るために何かしらの行動することです。 この場合、行動とは相手に対して何かしらの働きかけをすることを意味します。つまり、行動は学ぶに含まれないのです。
例えば、「本を書く」ことを目指すとしましょう。頑張って、本1冊書き終えたとしましょう。しかし、本を書いた後に本を売る(不特定多数に対して本を売る)という行為をしなければ、意味がありません。出版社に持ち込んだり、同人イベントなどで販売するなどの行動が必要です。
繰り返しになりますが、何かしらの結果を得るには、相手に対して何かしらの働きかけをしていかなければならないことは自戒を込めていきたいと思います。