「人生はフルマラソン(ウルトラマラソン)のようである」という比喩がしばしば使われます。
物事を短い時間軸ではなく長期で考えるべし、を長距離の代表例であるフルマラソン(あるいはウルトラマラソン)に例えられます。
ただ、最近はフルマラソンでさえも時間軸としては短いのではないかと思うようになりました。
フルマラソンを走ったことがない人にとっては、とてつもなく長い距離に思えるかもしれません。しかし、フルマラソンを数回完走できるようになると、高々数時間程度、走れば到達できる距離だという認識に置き換わってきます。
プロやセミプロのランナーは2時間台で走ることができると考えると、決して長距離とは言えないのではないか、そう思えてきました。
実際にマラソン大会に出ると、サブ3、サブ4あたりの人たちは、なんとなくピリピリしているような雰囲気を感じます。スピードを競ったりタイムを縮むことに必死だったり、他人と比べてしまったりしがちです。
方や、ウルトラマラソンは昨年初参加しましたが、フルマラソンとは違い「ゴールすること自体がすごい」という空気感があり、みんなでゴールを目指していくような一体感があり、とても楽しかったです。そこには、自分の限界を超えていく、そういった感覚がありました。
(あえて書きますが、)フルマラソンのような "短い" 距離ではなく、ウルトラマラソンのような長距離の方が、他人と比べたり目先のことに囚われることもなく、自分の自己ベストを更新していきながら前に進んでいけるのではないでしょうか。
仕事やキャリアにおいても、ついつい人と比べてしまいがちになります。いくらスキルを身に着けたり、収入をあげたり、昇進したとしても上には上がいくらでもいます。
しかし、そこで周りや他人を比べてしまっているのは、短期しか見えていないからではないでしょうか。長期敵な視点を持てば、他人を意識することなく、自分が目指したい目標に向かってただ進むだけになるのではないでしょうか。