先日、上司と1on1をしました。1on1は毎週させてもらっていますが、今回は前四半期の評価とフィードバックに関する内容でした。幸いなことに評価が良く、今後の期待感についてすり合わせできたと思っています。
今後の改善として、権限委譲がありました。要は自分でタスクを抱え込みすぎてしまうというものです。それで回せているのであればいいのですが、私の場合はキャパシティが足りずすぐに一杯になってしまいます。一メンバーとして一人で仕事をしているのであれば、締め切りの調整次第で抱え込みすぎてもあまり影響はないかもしれませんが、チームリーダーとして抱え込みすぎてしまうとチーム全体で私がボトルネックになってしまいます。4月以前はチームメンバーが少なかったのもあり、コードレビューとリリース承認も私が毎回入っていたのですが、他のタスクで差し込まれたりするとレビューが遅くなり、リリースも遅れてしまいます。今は、私が必ずしもレビューに入らなくてもよくなったので、私がボトルネックになっている部分は少しは改善されていますが、それでも抱え込みすぎてしまうがゆえに他のチームメンバーの手が空いてしまうこともありました。
私としては、チームメンバーに委譲する前に渡しやすいように状況整理しようと思ってしまいがちになり、委譲する自体が億劫になってしまうことが多々あります。ハイコンテクストなプロジェクトやタスクだとその背景ややるべきことを説明するのに時間がかかってしまうこともあり、その時間を考えると自分でやった方が早いと思ってしまうこともあります。
しかしながら、会社から上司から私に期待すること・やってほしいことと、私がチームメンバーに期待すること・やってほしいことは異なります。私がやらなければならない(会社・上司から期待されている)ことは、もう少し抽象度と難易度が高いもので、私自身が時間をかけて取り組まなければならないことです。チームメンバーにもできることはチームメンバーに委譲していかないと、私が本来やらなければならないことに時間を割くことができません。
先日、ぶどう園を経営している若く優秀な方とお話をさせていただく機会がありました。その方は自分がやりたいこととぶどう園経営の話がちょうど合致したことで、先代と従業員7~8人がやっているぶどう園の経営を引き継ぐことになったとのことでした。
農業をやっていると聞くと、ご自身が現場に立って土作りや種まき・栽培・収穫・出荷などをされていると想像していましたが、その方は自分は社長として他にやらなければならない重要なことをやっているので現場に出ないと仰っていました。確かに普通の会社でも規模次第ですが、社長が現場に出ることはあまりないと思います。農業もそれと同様だということです。つまり農業≠農作業で、従業員のお給料を確保するために自分にしかできないことをやっているということです。
私が今の立場でしかできないこと、やらなければならないことについて考え、最も重要なことに時間を割くべきだと気付かされました。私でなくてもいい仕事はチームメンバーや他のチーム・グループに委譲していくのが良いのだと思いました。そうすることで、自分が発揮できる成果を最大化できるし、チーム全体の成果向上にもつながると考えています。