本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

組織にどのような貢献をおこなうべきかを考える

毎週日曜日朝の読書勉強会でドラッカーの『プロフェッショナル条件』を読み進めています。

プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか
P・F. ドラッカー(著), Peter F. Drucker(原名), 上田 惇生(翻訳)
ダイヤモンド社 (2000-07-01T00:00:01Z)
5つ星のうち4.2
¥1,900

今回は第2章「優れたコミュニケーションとは何か」の『「上から下へ」と「下から上へ」』と『目標によるマネジメント』。この節だけで2時間論じ合っていたのですが、一回読んだだけだと理解していなかったのがかなり鮮明になってきました。

最近は、上司と部下の1on1を行うことが増えています。私の所属している部署でも、私と上司、チームメンバーと私のそれぞれで1on1を定期的に行っています。(ちなみに1on1を知ることになったきっかけは『ヤフーの1on1』です。)

耳を傾けることはコミュニケーションの前提だが、耳を傾けるだけでは効果的なコミュニケーションは行われない。上司が部下の言うことを理解して初めて効果を持つ。耳を傾けるコミュニケーションは、発し手よりも受け手(下から上へ)からスタートする。とあります。

先ほどの『ヤフーの1on1』にも書かれていますが、1on1は部下のための時間であり、上司が話したいことを話す時間ではないということです。部下が話したいことを話すために場を温めたり、普段からのコミュニケーションを大事にするのは当然必要ですが、1on1の時間はあくまで部下が主役であるということを忘れないようにしないといけませんね。

そして、本書には「自分はいかなる貢献を行うべきであると考えているか」という問いがあり、これが上司と部下との1on1ですり合わせをする必要があるのではないかと私なりに解釈しています。

一社員からすると、自分なりのキャリア、スキル・成長の観点からやりたいことがあると思いますが、それが必ずしも組織への貢献に結びつくとは限りません。間接的に結びつくことはあるかもしれませんが、組織から見て重要ではないこともあります。上司が期待すること・貢献してほしいことと、部下が思っている貢献・やりたいことは食い違うことは多々あります。しかし、本書では食い違いについて互いに知ること自体が、価値あるコミュニケーションであると書かれており、食い違うこと自体は悪いことではありません。

上司からしか見えない視点、世界観、組織から期待されていることがあり、部下にそれを伝えることで、経験の共有がなされ、コミュニケーションが成立されると思います。
 
 
私の立場で考えると、組織や上司から期待されていること・貢献してほしいことを明確にし、それをチームメンバーにブレイクダウンして個々の目標設定として下ろしていく必要があるのだと理解しました。私は現場よりなので、期待感は具体的なことが多いですが、役職が上がってくると求められることがハイレベルかつ抽象的になるのだなと思っているので、上の立場も理解して自分がなにを貢献できるのかについて考え、上司とすり合わせしていこうと思います。