年齢が上がってくると仕事の負荷が増えてくるのに対して家庭に費やす時間は増える一方です。自分のスキルや体力を向上させる時間がだんだん少なくなってきています。ブログを書くアウトプットする時間も週末になんとか捻出しています。今、子どもの面倒を見ながらこの記事を書いています。20代なら仕事が間に合わないときはほぼ徹夜や土日をつかって挽回することも容易でしたが、今は体力と時間で難しくなってきました。
やらなければならないことが増えていく一方で費やす時間が取れなくなってくると気持ちの余裕がなくなってきます。平常時なら軽く流せる嫌なことも心に突き刺さったりイライラしてよくない反応をしてしまうこともしばしばあります。会社や仕事なら、いい人が多いですし、コミュニケーションすれば解決できます。たとえ無茶な依頼とかが来ても向こうの事情があるのだと察することができます(ちなみに昔は察することができずに冷たい反応を返していたこともありましたが別の話)。
しかし、家庭の場合、子どもですが、こちらの事情なんて知ったこっちゃないので、自分としてはやめてほしいタイミングにかぎってやらかします。リモートワーク主体になり家にいる時間が増えたので被害に遭う回数は増えます。やめてほしいと何度伝えてもやめたいことがあり、ついに堪忍袋が切れることが何度もありました。自分もキレたくてキレているわけではなく、子どもも辛くなりますし、妻も良い状況にいるとは思えません。キレることで誰も幸せにならないのですが、つい怒りたくなってしまいます。このままでは良くないと分かっているのでなんとかしなければなりません。
相手(子ども)の行動を変えるのが難しいですが、自分の行動は変えることはできます。自分の気持ちや受け止め方を変えれば行動を変えることができるはずです。たまたま以下の記事を目にしました。
それぞれの記事では「やさしさタンク」「パワー残量」と表現されていますが、どちらも気持ちや体力の総量を指しているのでこの記事では『残量』とします。個人的解釈に落とし込むと以下のように捉えることができます。
- 朝起きたときに今日一日の『残量』が決定する。前日の睡眠時間や体調によって『残量』は増減する
- 体力的・精神的な疲れがあると『残量』が減っていく。イヤなことが立て続けに入ると『残量』の減るペースが早くなる
- 一度に処理しなければならないタスクが多いと『残量』の減りが早くなる
- 『残量』の残りが一定基準(しきい値)を下回ると、イライラモードに入り、ちょっとしたことでもイライラしやすくなり、怒りっぽくなる
- 休憩や自分ひとりの世界に没頭すると『残量』がわずかに回復する
『残量』の概念を取り入れることによって、一定基準(しきい値)を下回らなければ気持ちに余裕が持てます。しきい値を下回りそうになったら回復に専念すれば最悪の状況は回避できることがわかりました。
一度に処理しなければならないタスクが多いと『残量』の減りが早くなる
こちらについては自分自身のロードアベレージに関係します。ロードアベレージとは、システムにおける負荷を表す指標の一つです。
ロードアベレージとは、コンピュータの負荷を表す指標の一つで、ある期間にCPUによる実行待ちの状態にあるプロセスやタスクの数の平均値。この値が大きいほど性能に対して負荷が過大になっている状態を表す。
https://e-words.jp/w/ロードアベレージ.html
一般的にはCPU一つにつき、3から5が目安とされています。人間に例えると、頭は一つしかないのでCPUは一つです。なので一人で同時に抱えられるタスクは3から5が一般的なようです。私は昔からいわゆるキャパが少ない方でちょっと抱え込むとパニックになってしまうため、せいぜい3が限界です。限界を超えるタスクが同時期に来ると、イライラして投げ出したりします。その場合は、後からきたものは後回しにして直列にこなしていった方が効率よくできます。
昔は、自分はもう少しできる!と思い込んでいましたが年齢が増えていくにつれてキャパシティ上限も下がっていくことで自分の限界が見えてきたと思います。上限の低さに嘆くのではなく、限られた範囲内で平和に過ごしていくかに注力していきたいと思います。