本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

マクドナルドで会った93歳老婦に学ぶ、生成AI活用の大切さ

先日暑かったので、少し休もうとマクドナルドに入店。隣に座った老婦がブツブツ独り言をつぶやきながらスマホをいじっていました。横目で様子を見ていると、どうやらスマートフォンの操作に苦労している模様。しばらくすると、私にスマホ操作のことで声をかけてきました。若いからスマホが分かると思ったからでしょう。

彼女は93歳で最近になってスマホを使い始めたばかりだそうです。話を聞いてみるとスマホの調子がおかしく、画面が勝手に変わったり、知らない人に電話をかけてしまったりして困っているとのことでした。

その方はおそらく無意識なのでしょうが、話している最中に指がスマホに触れているので、勝手にYouTube動画が再生されたり電話をかけているんですよね。耳が遠いうえに店内BGMで声がかき消されるので何を言っても伝わらない。私の母もそうなんですが、「Yahoo!って何?」と説明に困ることを聞かれて、できるだけ平易な言葉で説明しているのですが、「よくわからない」「英語だから読めない」と思考停止になってまったく説明がすすまない。。。

30分ぐらい頑張っていましたが、最後の方は老婦の話を聞くだけになり、次第に宗教やら宇宙から監視されているだのと怪しい方向になってきたので、諦めてその場を離れることにしました。

お年寄りによくある最近のスマホがよくわからないというオチで一笑に付して終わってしまうのですが、私自身が年を重ねていったときに世の中のテクノロジーについていけなくなるのではないかと、という危機感を感じました。
 
私が高校〜大学生のとき、父の部屋にあったビジネス書には、当時ワープロやWindows 95が登場して40代や50代の人々がブラインドタッチができずに、指1本でキーボードを打っていたのを当時の若者たちは見下している描写があったように記憶しています。

しかし、今ではかつての若者たちが40代・50代となり、同じようにAIやスマートデバイスに不慣れになり、同じく若者にバカにされていることから時代は繰り返されているのだと感じます。

comemo.nikkei.com

最近は生成AIを仕事に活かすことが求められるようになってきています。そして今後もさらに高度な技術が普及していきます。そのときに私たちはそれについていかなければなりません。それとは無縁のキャリアや人生を送られるなら良いのですが、そうでないのであれば今からでも追いついていくしかありません。

かつて「プログラマ35歳定年説」と言われていましたが、ある時からマネジメントへの転向や周囲環境の変化により、技術を追うのをやめてしまうと、あとから追いつくのがすごく大変です(私もその一人です)。わずか1〜2年ブランクがあっただけでもガラッと環境が変わっていき、どう変わっていったのかをあとからテープの再生の如く追いついていくのはキツイです。

将来の自分が93歳の老婦にならないように、少しずつでもいいので今使われているテクノロジーについて理解して身につけていくようにしていきたいと思った次第です。

※ 老婦を他山の石として自分への教訓として活かしていくという意図であり、揶揄したり蔑む意図はありません。