Podcast fukabori.fm #60「エムスリーにおけるエンジニアリングマネジメント・リーダーの役割・1on1」を拝聴しました。
新入社員のオンボーディングにおいて小さな成功体験を3つ作らせることによって組織に定着しやすくなるとのことです。体験内容は何でも良いのですが、期間は長くても3ヶ月以内とのことで、それを3つ重ねるので最長で9ヶ月ということです。
新しい会社に転職してきて、期待とワクワクとは裏腹に組織への貢献をしなければという焦りがあると思います。特に中途社員は自身のスキルを発揮して成果を出さなければならないという想いがあるはずです。何かしらのタスク・プロジェクトを請け負い、成功させることによって自信がつきます。最初の1回目はたまたま上手くいったかもしれないと謙遜する人もいるかもしれませんが、3回連続で成功すると偶然ではないと思うようになります。自信がつくことで、次は積極的にチャレンジングなことに挑戦しようという気持ちが出てくるようになり、結果として組織に定着していくのではと思っています。
期間が重要で、長期間に渡るプロジェクトだと成功体験を得られるまでに時間がかかるばかりか、得られるまでに退職されるかもしれません。また、その人のスキルに考慮したタスクやプロジェクトである必要があり、あまりにも簡単だと成功はするけど成功体験は得られづらいですし、逆に難しすぎると失敗する可能性が高くなり逆に自信を失いかねません。その人のスキルに見合いつつ期間が適切なタスク・プロジェクトを割り当てることがマネジメントにおいて大切なんですね。
この話は、新入社員のオンボーディングのみならず、チームに異動してきたメンバーや自分自身にも有効だと思います。 鮒谷周史さんの平成進化論というメルマガを読んでいるのですが「小さな3連勝」という用語が何回か登場します。元々は鮒谷さんが師と仰ぐ弁護士の高井伸夫さんからの教えだということです。高井伸夫さんのブログに「3連勝主義」について書かれていたので一部を抜粋します。
挑戦するためには、まず、勝つことの喜びを実感しなければなりません。そこで、勝てる目標だけ3つ立てて、毎日3連勝、あるいは毎週3連勝することを続けます。期間はどのように設定をしてもよいでしょう。途中で1敗してしまったらまたはじめからやり直します。そして、3連勝を3回繰り返したら、残りの2つの目標について、順に、3連勝を目指して努力するのです。3つの目標について3連勝を3回達成したとき、かならず「勝ち癖」が身についているでしょう。
毎日をただ忙しくタスクをこなすことだけに必死な自分にとって、小さな勝利を3つ重ね続けるというのはまったく考えもしませんでした。毎日をなんとなく過ごしていって徐々に自分のスキルや体力の低下を嘆くのではなく、何でもいいから3連勝をしていくことで充実感を生み、勝ち癖を身に着け、自信をつけていくしかないと思うようになりました。
今日から自分が自信を得るために勝てる目標を3つ立てて勝ち続けていくことにします。