技術書典15が本日(11/11)からオンライン開催され、翌日12日に池袋サンシャインシティでオフライン開催されます。
技術書典13でBigQuery本を出してから新刊出せていなかったのですが、久しぶりに新刊です。
AWSコスト最適化入門 第3版 〜コンピューティング編〜
タイトルからわかると思いますが、以前に頒布した第2版の改訂版です。第2版を出したのが2020年3月なので2年半振りの改訂となります。
第3版について
今回「コンピューティング編」としているのは、元々は次の3部作として出すつもりでした。
- 1.コンピューティング編
- Amazon EC2
- リザーブドインスタンス
- Savings Plans
- AWS Lambda
- Amazon ECS
- Amazon EKS
- Compute Optimizer
- 2.ストレージ/データベース/マルチアカウント編
- Amazon S3
- Amzon EBS、EFS
- Amazon RDS
- Amazon Redshift
- Amazon VPC、ネットワーク
- AWS Organizations
- 3.可視化/分析/FinOps編
- AWS Cost Explorer
- Cost and Usage Report(CUR)
- AWS Budgets
- Amazon Athena
- Amazon QuickSight
- コスト配分タグ
- FinOps
第2版のページ数が200以上、別冊の「マルチアカウント編」が60Pで、改訂で追記する分も合わせると300P以上になってしまいます。
技術同人誌を専門として扱っている印刷所や技術書典の「あとから印刷」ではページ数が116Pを超えると入稿〆切が早まったり、印刷対応できないことがあり、ハードルが高くなります。また、できたとしても多くの冊数を印刷しないと1冊あたりの単価が高くなってしまい、赤字になってしまうで、売れるか分からない新刊に数百冊も印刷する余力がなかったことから、3部に分けて出そうと考えたわけです。
しかし、執筆に取り掛かるのが遅くなってしまい、今回の「コンピューティング編」を出すのがやっとでした。。。「ストレージ/データベース/マルチアカウント編」と「可視化/分析/FinOps編」は現在も執筆中で、技術書典のオンライン期間中もしくは11/25の技術書同人誌博覧会に新刊として出せればと思います。
第3版の変更点について
3部作に分割した以外は以下の変更が入ります(もしくは入る予定)。
1. 対象サービスの追加
要望の多かったAmazon RDSなどのデータベースや最近のトレンドであるFinOpsについて取り上げる予定です。
2. 最新のAWSアップデートを反映
第2版を執筆した2020年3月から約3年半以上も経ち、多くのAWSアップデートが発表されました。コストに関するアップデートをキャッチアップし、できるだけ反映するように努めました。
3. 表紙デザインを刷新
今回はプロのイラストレーターに依頼して作成していただきました。素人の私がつくったのと比べてデザインがカッコいいですし、色合いがめちゃきれいです。今回の3部作構成で変則的な依頼かつ期限がタイトなのにも関わらず迅速に対応していただいてとても助かりました。
コンピューティング編について
改訂までの2年半でEC2インスタンスタイプがかなり増えました。特にM7g、C7g、R7gといったAWS Gravitionプロセッサを搭載した最新インスタンスタイプが登場しています。
AWS Lambda、AWS FargateもAWS Gravition2に対応しましたし、Amazon ECS/EKSでWindowsサポートも入るようになりました(本書はWindowsサポートについて書いていません)。
EC2、リザーブドインスタンス、Savings Plansについては仕様は変わっていませんが、それをベースとしたコンピューティング系サービスは多くのアップデートが入ったので、本書を通してキャッチアップされると良いかと思います。
物理本について
明日の技術書典のブース出展では50冊程度販売する予定です。もし売り切れてしまっても「あとから印刷」も対応しますし、BOOTHや技術書同人誌博覧会でも販売する予定なので、めげずに(?)お越しいただけると嬉しいです。