本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

「Amazon Web Servicesコスト最適化入門」の商業誌版が刊行されました

技術書典8および9で頒布した「Amazon Web Servicesコスト最適化入門」(通称 AWS コスト本)がこの度インプレス R&D 様から商業誌として出版されることになりました。前著の「Spinnaker入門」に続いて2作目となります。

nextpublishing.jp

AWS コスト本とは

本書の概要などについては下記の記事をご覧ください。

blog.jicoman.info

同人誌との違い

本書は技術書典9で頒布した同人誌を底本としていますが、商業誌では「16章 事例の紹介」を加筆しました。以前に実施したアンケートで知りたい内容の大半が「コスト最適化の事例」だったのに応え、July Tech Festa 2020で登壇した内容をベースに章を追加しました。

出版元のインプレス R&D 様では POD(プリント・オン・デマンド)という形式で、需要の応じて紙媒体の本を注文できます。技術書典がオンライン開催になった都合で物理本としての販売をしていなかったのですが、今回の出版で購入できるようになりました。私の手元に見本誌として本が届きましたがやはり紙の本っていいなと思いました(小並感)。

同人誌版は BOOTH か技術書典のオンラインマーケットでの頒布だったのですが、商業誌は Amazon(Kindle)、Google Play Books など多くのサイトで取り扱っているので普段使っているアカウントで購入ができます。

表紙

表紙は前著の「Spinnaker入門」と同じく、はこしろさんに描いていただきました。

whitecubeart.com

「Spinnaker入門」では「直線的でカッコよく」というオーダーでしたが、本書は「人」「節約」というキーワードから「人が貯金箱にお金を貯めている=家計簿をつける女性」というテーマでコミックっぽいイラストに仕上げていただきました。想像以上の仕上がりでとても満足しています。

アピールポイント

ここからはまだ AWS コスト本を購入したことがない人に向けて全力でアピールしていきます。すでに買われた方は周りの人に宣伝していただけるととても嬉しいです。

技術書典8から頒布させていただいて、ありがたいことに300部以上のご購入があり、Twitter やブログで取り上げていただいております。

twitter.com

sadayoshi-tada.hatenablog.com

infraya.work

以前に取らせていただいたアンケートでは、購入者の大半が「役に立った」と回答いただいております(評価は5段階)。

aws-cost-book-questionnaire1

本書の感想(上で選択した理由)もいただいております(回答内容の公表を了承いただいた方で一部抜粋)。

ちょうどコスト削減を進めていたため

実務ではAWSを利用しておらず、AWS試験対策の気分転換のために購入したのですが、それでもRIの使い分けなどわかりやすかったと感じたので。もっとAWSをコストをひしひしと感じるように使っていれば、より深く本書を理解できるのかもしれない。

コストの最適化の方法やツールの説明をされた本がなかったため

公式の情報だけで分かりにくかったところが理解できた

コスト最適化の提案時に参考にさしせていただきます。

非常に丁寧に記載されているため

エンドユーザーと会話する際に大体料金の話になるので、実務で役に立ちそうだと感じた。

各AWSサービスのコストだけでなく、サービス間の通信にかかるコストも記述してあり、運用面で非常に参考になった

自分でも調べてはいたが、数が多くて曖昧になっていた。この本で、それがスッキリしてコスト関連の知識についてクリーンインストールできた。

安い構成を具体的に検討できるため

ただのコスト最適化のみならず、AWS サービスの料金体系について解説している本はあまりないと思います。AWS のカンファレンスや勉強会などでしばしば取り上げられているコスト最適化も EC2 や EBS など一部の AWS サービスが大半であり、その他のサービスについて紹介されているケースはほとんどないと思っています(あったらすいません)。

特にネットワークまわりは本当に難しくて以前に1枚の図にまとめたのを Twitter につぶやいたらそこそこの反響がありました。

twitter.com

私が今までにかけてきた時間やお金をこの本の執筆に費やしてきたので、それを2,000円程度で習得できるのはコスパがいいのではと自負しています。

最後に

AWS コストに関しては奥が深くてまだ書き足りないことやアンケートで取り上げてほしい内容もあったので、次の技術書典では続編を出したいなーと考えています。