本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

技術書典13で買った新刊本を紹介していくよ

今回も技術書典ネタです。技術書典13のオンライン開催も本日(25日)で終わりますね!今回も素晴らしい本に出会えて満足です。

書き手にとって、本の感想をTwitterやブログなどに書いてもらえるととても嬉しいですし、次の本を書くモチベーションになります。私も自著の感想などをエゴサすることがあるのですが、ちょっとした感想でもTwitterで呟いてもらえるととてもテンションがあがります。しかし、私自身はというと他人からのFBを求めるばかりで、自分からそういった感想などをちゃんと発信していなかったなと思ったので、今回の技術書典13で購入した新刊本をざっと読んだ感想を書いていこうと思います。目を通した程度でしっかり読み込む時間は取れなかった点はご了承ください。技術書典13最終日なので、当記事を読んで気になった方はぜひ購入してみてください。書く順番は順不同です。

明後日から使える2進数16進数入門~祇園精舎の二進数 諸行無常の十六進数~

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モウフカブールさんの新刊です。力強い題字が特徴的です。技書博5にお会いしてからお世話になっております。技術書典13ではブース位置がほぼ背中合わせでしたw

2進数はIPアドレスのサブネットマスクを求めるぐらいしか使わないのですし、大学の講義で学んで忘れてたまにネットや書籍で思い出すの繰り返し程度です。50P程ですが、2進数・16進数がなぜ必要なのか・どこで使われているのかからはじまり、モノクロ画像をつかった変換例や計算方法(筆者曰く電卓使えとのこと)まで一通り解説されています。2進数が分からんという新人向けにこの1冊を渡すとよいと思いました。ちなみに指で2進数を数える方法は高校時代に教わってたまに使っていたりしますw

ぼくのCtrl+Alt+Z Vol5という無料配布本もあるので、ぜひそちらも。こういうゆるい感じがとても好きです。

モウフカブールさんの音楽CDも出ています。聞いているうちに癖になります。個人的に「俺の唐揚げ弁当」がツボに入りましたw

Prometheus Operatorではじめる Kubernetes 環境での監視

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オフライン出展の際にお隣さんで新刊交換したのがきっかけです。Prometheus OperatorというツールでKubernetes環境を監視する方法をハンズオン形式で学べます。

今の業務ではKubernetesに触れる機会が少ないのですが、サクッと読めるボリュームなので時間を見つけてハンズオンやってみようと思います。

Kubernetes トラブルシューティング ガイドブック

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オフライン出展の際にお隣さんで新刊交換したのがきっかけです。筆者の方が業務でコンテナサービスのテクニカルサポートをされており、その知見が詰め込まれています。クラウドでKubernetesを運用する場合、AWS EKS、GCP GKE、Azure AKSがマネージドサービスとして提供されていますが、トラブルが発生したときにクラウド側なのかKubernetesなのか問題の切り分けが難しい場合があると思います。そのときには、この本でKubernetes側の原因調査をしてみると良いかもしれません。大抵の問題はPodが起動しなかったりネットワーク不通が多いはずなので原因究明の勘所をつかめると思いました。

Google Cloud Platformで学ぶTerraform 第2版

基礎編
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実践編
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カエルと空(@toshi0607)さんの新刊です。仕事しながら米国大学院でコンピューターサイエンスを学んでいるすごい方です。

業務でGCPでデータ基盤を作っていてTerraformでリソース管理しているのでちょうどフィットしました。Terraformに関する書籍は出ていますがGCPに特化したものはなかなかないのでGCP on Terraformされている方は読まれるとよいかと思います。本書は第2版ということで、以前に執筆されていたものを最新のTerraformバージョンと周囲環境にアップデートされています。

Amazon CloudWatch[本格]入門 ~クラウドネイティブオブザーバビリティストーリー~

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「アライとウマカツ」さんの新刊です。この方々の書籍は第一作目の「クラウドネイティブファーストストーリー」から読んでいますがかなりオススメで会社の同僚や若いエンジニアに薦めていました。*1

【書評】AWSでクラウドネイティブな開発と運用をキャッチアップできる「クラウドネイティブファーストストーリー」 - 本日も乙

本書はCloudWatchのサービス群をトピックとしています。昔のCloudWatchは個人的に使いづらく、MackerelやDatadogでいいのでは?と思っていましたが、最近のアップデートでかなり進化しています。本書によるとなんとCloudWatchサービス群だけで15のサービスがあるとのことです。なんとなく知っているものから初耳のサービスまであり、「CloudWatch、めっちゃ進化してる!」と唸ってしまいました。

本書は200ページを超える同人誌顔負けのボリュームで、各章では各サービスのミニハンズオンがあり手を動かしながら学べます。本当はもっと書くことがあったらしく400ページ近くになってしまいそうになったとか。AWSでオブザーバビリティを学ぶには最適の1冊だと思います。

ぼくのアジャイル100本ノック

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技術同人誌では有名な親方Projectさんの新刊です。なんと450ページもあります。。。物理本を購入したのですが鈍器ですwこれを持って帰るだけでも骨が折れました。

親方Projectの書籍は合同誌スタイルで、執筆参加したい各々がGitHubリポジトリにコントリビュートする形をとっています。本書はアジャイルをテーマに、アジャイルを導入した生の声や失敗談、うまく運用する方法について紹介されています。100章以上もあるので全部を見るのはとても難しいので、読みたいところだけを拾って読むのが良さそうです。本書にも書かれていますが、物理本としての発行を前提としているので、ぜひ紙本を購入してみてください。そしてそのボリュームに圧倒されてみてくださいw

クラウドオブジェクトストレージサービスの使い方 Google Cloud Storage編

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味噌とんトロ定食さんの新刊です。この方が書く本は毎回テーマが面白く購入させていただいております。

本書は「Google Cloud Storage(GCS)」をテーマにしています。私もGCPを触っている関係上、GCSも使っていますが、ドキュメントが分かりづらいし少ないし、他に触っている人が少ないんですよね。。。おおよそのイメージはAmazon S3と同じなので理解できますが、権限まわりがわからない。ドキュメントは簡単な説明だけだし。

そんなGCSで悩んでいる方にはおすすめではないでしょうか。ブラウザとCLI両方の説明があるのが嬉しいですね。

Linux Container Book (1) Namespace / Network 編

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本書は「LXCで学ぶコンテナ入門 -軽量仮想化環境を実現する技術(gihyo.jp)」の序盤部分を加筆や最新情報への更新を行っているとのことです。

最近はインフラ技術に触れる時間が取れなくなってしまいましたが、こういう基礎知識というかコンテナの動作を知っておくことも重要なのでちゃんと読んでいきたいと思いました。続編期待しています。

ロストテクノロジー いちばんやさしいWeb0の話

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ブライトシステムさんの新刊です。表紙は以前に話題になっていたものを彷彿させますね・・・ 最新技術を解説する技術書はありますが、かつての技術を解説する技術書は珍しいです。私は30代半ばですが、本書で扱っているものはさらに昔の話がメインです。こういう時代があったのだと噛み締めながらコーヒーでも飲みながら(?)読むと良いかと思います。

ねこはうす通信第3号

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ねこはうすさんの新刊です。この方の本は可愛らしくて雑誌みたいな感覚で読めるのが良いですね。本号はTerraform、GCS、円筒分水、Mastodonの運用がメイントピックです。Terraform特集はInfrastructure as Code(IaC)の初歩からTerraformコマンドの使い方、CI/CDまでガッツリ組まれているので必見です。個人的に巻末にある表紙イラストを依頼するときに作っている資料公開が参考になりました。先日の記事でも書きましたが、私の技術同人誌の表紙が素人くさいので今後外注するときに使えそうです。

がっツリわかる Ubuntu 22.04 LTS

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team zpnさんの新刊です。この方はUbuntuに関する同人誌を書かれていて、本作はUbuntu 22.04 LTSを扱っています。Ubuntu 20.04 LTSはCUIで慣れているのですが、22.04 LTSはまだ触ったことがないので後学のために購入しました。GUIの設定も書いているので、Raspberry Piにインストールしてみようと思います!

セキュリティチェックシートの薄い本

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FlightBooksさんの新作です。いやーこういう本を待っていましたw

業務でたまーに入ってくるセキュリティチェックシート。埋めてくれ or 回答してくれと依頼されるのですが、どう回答していいのかわからず、「うち、クラウドなのにオンプレ前提で質問されてね?」とか度々思っていたのですが、本書でそういった疑問に対して解消できそうです。今後業務で必要になったときのリファレンス本となりそうです。

まとめ

今回は全然買ってないとおもったら意外と買っていましたね・・・。本棚に入りきらなくなったので電子版をメインにしたので気づかなかったのかもしれません。でもどれも良い本ばかりなので満足です。

*1:最近はAWSコンテナ設計・構築[本格]入門を薦めています。