正解は「8ページ」です。
印刷所のメニューで折り綴じ(背を針金で綴るタイプ)が8ページからとなっています。
正確には、表紙、裏表紙、見返しや遊び(表紙と裏表紙の間にある空白ページ部分)を含んだページ数なので、実質的な内容は4ページとなります。さらに目次も入れると3ページとかなり少なくなります。
8ページの折り綴じだと本というより冊子に近いですし、ユネスコの本の定義が49ページ以上となっていますが、作った本人が本と言い張ればそれでいいんです。
ちなみに、本を印刷するときは、表紙、裏表紙などを含めたページ数を「4の倍数」にする必要があります。8ページを超えてしまったら、9ページではなく12ページにしなければなりません。電子版はページ数の制約はありません。
最近はKindleやPOD(プリントオンデマンド)による持ち込みや、同人誌をメインに扱っている印刷所もあり、個人が本を出すことへのハードルはかなり下がっていると言えます。
コミケや技術書典などの同人誌イベントや、BOOTHやとらのあななどの販売プラットフォームで販売することもできます。特に前者は一種のお祭りなので、参加者の買うことへの心理的ハードルが下がっていて意外と買ってくれたりします(自分も買う側になってついつい買ってしまいますがw)
私は周囲にアウトプットの一環として技術同人誌を執筆することをすすめているのですが、大抵の人は
書く時間が取れない
書きたいものがない
何書けばいいかわからない
書きたくても何ページも書けない
と言い訳しがちになります。そもそもアウトプットするのが億劫だという人もいるのでそれは置いといて、本を出したいという気持ちがあるなら、現在ほど本を出しやすい時代はありません。
冒頭に書いたように、4ページさえかければ本にできます。1ページあたり平均600文字らしいので、2,400文字書ければいいのです。この記事の文字数が約1,200文字ぐらいなのでかなりハードルが低いとおもいませんか?さらに、ChatGPTを活用して構成を考えてくれたり、冒頭の文を考えてくれるので著者はよりコアな部分のみを書くことだけに注力できます。
ただ、コアな部分を書くために、事前調査や検証などが必要になるので、普通に文章を書くより時間がかかるのですが・・・
私はというと、完璧主義にはしってついつい立派なものを書こうと意気込んでしまって今回の技術書典で新刊を出せず仕舞いなので、もう少し気持ちを楽にして次は新刊を出したいと思います。
書きたいもの、残したいもの、周りに読んでもらいたいものがあれば、皆さんも本にしてみましょう!