本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

他人のキャリアや実績がすごいと思っているけど、自分もちゃんとやっていたんだという話

昨日は勉強会仲間のKさんと1on1をやっていました。

Kさんは高専から留学をきっかけに米国大学に進学し機械工学を専攻。現在は某黄色い会社で産業用ロボットの海外営業職を勤めています。日本語、英語、韓国語の3カ国語をこなし、MBAも取得し出世街道を目指されているすごい方です。

英語学習に何度も挫折した身からすると英語をマスターされて仕事に活かされていて、とても羨ましくなります。Kさんがそこに至るまでに多大な努力があってこそなので、大した努力をしてきていない私が羨ましがるのはお門違いかと思いますが、それでも他人を比較して自分にないものに目を向けてしまいがちになります。

しかし、Kさんから見て、私に対してもITエンジニアで専門性があって、本を出版したり、カンファレンスで登壇したり、マラソンで200km走ったりといろいろ活動しているのを見て、ある種の羨望があったようでした。要はお互いに「隣の芝生が青く見える」状態だったわけです。

他人から見て、私をITエンジニアとして「デキる」人だと思われているのは意外でした。というのも、自分が大したことがないと思っているから少しでもよく見せようと、技術ブログやカンファレンス登壇、本の執筆など社外にアウトプットして背伸びをしてきました。そういうことをやってきてITエンジニアとしてはようやく「並」といった程度という認識です。もっとすごい人がごまんといます。そういう人たちに少しでも近づきたい、なりたいと思って、表面上をなんとか取り繕うことをやった結果が今の自分となっています。表面上を取り繕ったとしても分かる人にはわかるのでボロが出るととても恥ずかしい思いをするのは目に見えているのですが、が、今回のように(良い意味で)騙されてくれる場合もあるので取り繕うというのも案外悪くないのかもと思い始めてきました。

さらには、背伸びをして自分をよく見せることで、内面も伸びたような感覚になり、最近はそういう自分なんだ、そういう人物像なんだという錯覚もするようになってきました。これを続けていくと(良い意味で)騙されてくれた人が一定数出てくるので、自分をさらにもっとよく見せようとさらに背伸びします。そして内面もまた伸びていきます。これを繰り返すことによって本来のなりたい自分像になっていくのではないか、と思うようになりました。

まとめると、他人のキャリアや経歴と自分のそれを比べると大したことやってないなと思っていても、実は自分はちゃんとやってきているし、やっていなかったとしても少しでも「デキる」と取り繕うことによって、最初は見せかけだったものが次第に中身もそれっぽくなっていくんだということを思った次第です。