本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

どんな問題を解決できるのかが問われている

日曜日の朝はドラッカー『プロフェッショナルの条件』の読書勉強会に参加させていただいています。今までドラッカーの本を読んだことがなく、一人で読むと途中で投げてしまいそうになりますが、読書勉強会では、途中途中で区切って議論しながら進めていくので、理解が深まります。

今回、私が気になった一文を紹介します。

人は、好きなことをするために報酬を手にしているのではない。なすべきことをなすために、成果をあげる意思決定をするために報酬を手にしている。

組織に属してお給料をもらっている以上、自分が望む仕事だけをできるとは限りません。どうしても自分がやりたくない、自分の性格や特性に合わず、パフォーマンスが出ないのであれば仕事を変えるもらうべきですが、そうでない場合は多少乗り気でなくても、なすべきことをなすために必要な仕事であればやらなければならないし、成果をあげる意思決定に見合った報酬が手に入るということなんだと理解しました。
 
 
 
この一文をきっかけに、昔メモしていた文章を思い出しました。

大きな問題を解決するから、大きな報酬を得られる

メモしていた文章にはソースがないので、どの情報から引用したのかは忘れてしまいました。文章も少し改変しています。

ドラッカーの一文は「意思決定をする」ですが、この文は「問題解決をする」です。ただし、『プロフェッショナルの条件』の中で「決定を行動に移す」とあるので、最終的な着地は同じです。

世の中で起きている問題が大きければ大きいほど、解決できる人は大きな報酬を得やすいということを言っているのだと思います。

マネージャーであれば自部門内の問題を解決し、社長であれば会社全体の問題を解決し、首相・大統領であれば一国の問題を解決するといった具合に、大きくて困難な問題であるほど、解決できる人は少なく、高い報酬を得られるということです。極点な例を挙げると手塚治虫著『ブラック・ジャック』で、世界中でブラック・ジャックにしか治せない難病があるからお金持ちに何億もの報酬を請求することができるのです。
 
 
ポイントとしては、問題はそれを乗り越えられる人にしか起きない、ということです。問題が起きたとしても、それを問題だと認識しなければ、問題は起こらないからです。なので、適当にやっているだけだと、大きな問題は起きないけど、その代わり報酬は得られない(=年収は上がらない)ということになるのだと思います。

問題を解決したということは、それを問題だと認識して乗り越えたということになります。問題解決方法に再現性があるかは別の話になりますが、大きな問題を解決できる人は、また同じような問題が起きたとしても、それを解決できる可能性が高いということです。問題解決するために再現性を高くするための法則を見つけて、普遍性をもたせることができるのであれば、その人の強みとして外部への多大なアピールにつながるのではないでしょうか。

自分自身の成果について上記を意識してアピールできたなら、営業や就職活動などで相手も同様の問題を抱えていた場合、お互いに求めているものが一致し、うまいこといく可能性が高いといえます。
 
自分自身のキャリア形成において、どのような問題を解決できるのかが問われているのかを意識することが重要です。より大きな問題を解決するには、自分には何が足りないのかを考え、スキルを身につけていくことが求めれているのではないかと思いました。