本日はtreeコマンドのインストールです。 CUI(コマンド)でファイル操作をしているとき、ファイルやディレクトリの構造を知りたい場合にtreeコマンドが便利です。 treeコマンドはディレクトリ構造をツリー状に表示してくれて、ディレクトリのみの表示や表示する階層の深さまで指定できるのでGUIでツリー状に表示するよりも便利です。
treeコマンドはデフォルトではインストールされていないので、ソースからコンパイルしてインストールします。
必要なパッケージのインストール
gccをインストールしておきます。すでにインストール済の場合は不要です。
$ sudo yum install gcc
インストール
ソースをwgetコマンドでダウンロードし、tarコマンドで解凍、makeコマンドでコンパイルするのはいつもの流れです。
$ wget ftp://mama.indstate.edu/linux/tree/tree-1.6.0.tgz
$ tar zxvf tree-1.6.0.tgz
$ cd tree-1.6.0
$ make
$ sudo make install
ソースの最新版は ftp://mama.indstate.edu/linux/tree/ から探してください。
確認
$ tree --version
tree v1.6.0 (c) 1996 - 2011 by Steve Baker, Thomas Moore, Francesc Rocher, Kyosuke Tokoro
使い方
オプション等を付けずに実行すると、カレントディレクトリのファイル・ディレクトリ構造を表示します。
$ tree
.
└── test
treeコマンドの後ろにディレクトリを指定すると、そのディレクトリの構造を表示します。
$ tree test
test/
├── css
│ └── common.css
├── images
│ ├── main.jpg
│ ├── button.jpg
│ └── bk.jpg
└── index.html
オプション
オプションはこちらが詳しいです。
僕が良く使うオプション
- -a ・・・ 隠しファイルも含めた全てのファイルを表示
- -d ・・・ ディレクトリのみを表示
- -L level ・・・ 指定した階層の深さ(level)まで表示する
最後に
treeコマンドをインストールして、ディレクトリ構造をツリー状で表示できました。 サーバー内部の調査などやフレームワークの階層構造を把握するのに重宝すると思います。 なぜ、デフォルトで入っていないのかというぐらい便利なコマンドなのでぜひ使ってみてください。