本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

Software Design 2022年5月号「AWSコスト管理の極意」に寄稿しました

4月18日販売のSoftware Design 2022年5月号 第1特集の第2章を寄稿させていただきました。

gihyo.jp

特集は「AWSコスト管理の極意 コストの見える化&分析で予想外の請求を防ぐ!」。AWSは従量課金ゆえにリーズナブルに使える反面、意図しない請求が発生することがあります。予想外の請求を防ぐために、AWSコスト管理について学ぼうというものです。

寄稿の経緯

当ブログを読んでいただいている方はご存知かと思いますが、「Amazon Web Servicesコスト最適化入門」という本を技術同人誌と商業誌で出したり、AWSコストに関する取り組みについて様々な勉強会で登壇しています。

こうした取り組みをきっかけに技術評論社の方からメールで寄稿のご相談をいただきました。今はITインフラエンジニアではなくなりAWSコストの業務から離れてしまったため、引き受けるか一瞬悩みましたが、願ってもない絶好の機会だと思い、即応でお受けしました。

内容について

私が担当した第2章は「コストを見える化&予測して予想外の請求を防ぐ 日々の料金と使用傾向を把握するしくみ作り」で、AWS Cost Explorer、AWS Cost and Usage Report、AWS Budgetsといったコスト管理系サービスを活用したAWSコストの可視化や予算アラートについて紹介しています。

自著「Amazon Web Servicesコスト最適化入門」をベースにしていますが、執筆当初(2020年)からAWSマネジメントコンソール画面や仕様、設定値などが変わっているため、画面のスクリーンショットを撮り直して文章も一から見直しています。また、自著ではRedashによる可視化を紹介していますが、本稿ではQuickSightにしています。

寄稿してみて

先ほど述べたように自著をベースにしているため、(悪い言い方をすれば)自著の一部をそのまま書けばいいのでは?と考えていましたが、ページ数による制限と読者層の想定で苦労しました。

担当者から10ページ(多少増えてもOKとのこと)もらっており、私が書きたいことすべてを詰め込んでしまうとオーバーしてしまうため、内容を厳選する必要がありました。また、扱っている内容的にAWSマネジメントコンソールのスクリーンショットが多くなってしまいがちなので、本当に載せる必要がある画面のみにしなければなりません。技術同人誌ならどれだけ書いても(印刷コストを考慮しなければ)ページ数に上限がなかったため、今までにない経験となります。

私が執筆した技術同人誌はAWSコスト管理に関するコンテンツを詰め込んだものとなり、ある意味では教科書的に使ってもらえるようにしていました。今回はAWSコスト管理に興味を持ってもらえるように「なぜ、そのサービスを使うのか」「そのサービスを使うと何がいいのか」を入れてほしいと指摘いただきました。

私の頭の中はAWS Cost Explorerなどをどういう風に使っていけばいいのかHOWばかりを考えてしまっていましたが、はじめての人が触れる場合にはWHYを大切にしなければならないと気づかされました。

初稿を提出した後、私の拙い文章(指示語が不適切、前後の文章がつながらない、初出の用語に関する説明がない等)に対して細かく指摘をいただいたり、画像にわかりやすい説明をいれてもらったりと、編集のプロの実力を目の当たりにしました。

最後に

Software Designのような有名雑誌に寄稿したいとずっと昔から思い描いていたので叶って嬉しいです。ぜひ手にとって読んでみてください。