本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

世の中にある仕事のすべては営業

『銀のアンカー』という漫画をご存知でしょうか。

『ドラゴン桜』『エンゼルバンク』など大ヒット作を生み出してきた三田紀房氏の漫画です。

本作は大学生の就職活動をテーマにしています。キャッチフレーズは『内定請負漫画』。

 

銀のアンカー 1 (ジャンプコミックス デラックス)
関 達也(著), 三田 紀房(原著)
集英社 (2007-03-23T00:00:01Z)
5つ星のうち4.1
¥1 (中古品)

 

2006年から2009年まで集英社で連載されていて、当時は大学生だったのでキャッチフレーズに惹かれてついついコミックを買ってしまいましたw

ほとんどの内容を忘れていたのですが、久しぶりに昔のメモを見返していたら『銀のアンカー』の名言メモが出てきたので紹介します。

 
タイトルの名言は第4巻に出てきます。

大学生の田中雄一郎が「営業はやりたくない」「営業に向いていない」というセリフに対して、本作の主役である白川義彦が返した言葉です。

以下に前後のセリフの一部を引用します。

学生は、営業というとすぐ ”ノルマがある” ”飛び込み” ”頭を下げてばかり” などネガティブにとらえ、
元気で口がうまくて押しも強くそしてフットワークが軽くなければ務まらない―などと思いがちですが、
実は、営業にもいろいろな形があるのです。
そして会社というのはそもそも金を稼ぎ、儲けるところ。利益を会社にもたらすのが社員の仕事。
  
だとすれば世の中にある仕事のすべては営業なのです。
  
(省略)
「営業に向いていない」とか「営業なんかやりたくない」と口にすることは、
仕事そのものをしたくないと言っているものと同じなのです。
(省略)
営業って何かモノを売り込むことばかりだと思っていたけど、実は困っている人の声に応えることなんじゃないかと思ったんです。
(省略)
そのためには、困っている人の声に真剣に耳を傾けなければならない
(省略)
営業とは客のニーズに応えること、課題、悩みを解決すること
  
銀のアンカー 第4巻 P.158〜162 より一部引用

 
読んだ当時はピンと来ていなかったのですが、メモを読み返してみると、今の仕事に通じることがあり共感できますね。

私の主な仕事は、ITエンジニアで自社プロダクト開発や自社内の問題解決に取り組んでいます。システムエンジニアのように客先に赴いて要件ヒアリングなどをすることはないため、狭義の営業では、営業活動をしていません。

しかし、広義の営業(客のニーズに応えること、課題、悩みを解決すること)の枠で考えると、客とはプロダクトを利用しているユーザーであったり、社内の人と捉えることができます。

特に私が今取り組んでいるデータ分析基盤は、社員がデータドリブンの意思決定をするために活用してもらうことを目的としているため、利用者であり、客である社員のニーズに応え、データ分析で抱えている課題や悩みを解決することが求められます。

 
世の中の仕事は一人だけではできないと思います。社内に閉じているエンジニアや、フリーランスで生計を立てている方であっても、他者(社)を介して課題を見つけたり、依頼をもらうことで仕事になっていきます。

ITに限らず、世の中の問題を技術力で解決することがエンジニアという職種だと思います。そのためには、日々技術力を向上させるのが重要ですが、それだけではなく、世の中のニーズを掴むことで困っている人や課題解決できることを見つけることになり、商売のネタになると思うので、そういった広義の営業力も磨いていきたいと思った次第です。

 
就活をテーマにしていますが、仕事に対する姿勢や考え方を振り返ることができるので、社会人の方にもおすすめできると思います。
『ドラゴン桜』のように言い切りのセリフや名言が多いので、どんな内容なのかを知りたい方は名言集を読んでみると良いかもしれません。

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