GCPに限らずAWSなど他のパブリッククラウドにも言えますが、新規アカウント作成時からデフォルトでは作成できるリソース数にかなりの制限がかけられています。これはアクセスキーやトークンなどの認証情報が漏洩した場合少しでも被害を最小限にするなどといった理由が考えられます。 *1
個人開発なら何も問題はないのですが、会社として新規サービスのカットオーバーとなったときにリソースが不足してサービス提供できない・・・なんてことが起こったりします。
このような悲しい事態を防ぐには、GCPで設定されている上限値(クオータ)を把握し、上限値を超えそうであればサポート問い合わせして上限緩和の申請をしていきましょう。
クオータの設定
「IAM」→「割り当て」からクオータを知ることができます。
下図のように、「サービス」には「Compute Engine API」、指標に「CPUs」、最後に調べたいロケーション(リージョン)を指定することで、そのリージョンにおけるGCEインスタンスのリソース上限がわかります。
上の赤枠でフィルタを設定できます。サービスを「Compute Engine API」、指標を「CPUs」にします。
赤枠から外れてしまいましたが、場所はリージョンを指定します。今回はアジア系リージョン(asia-*
)を選択しました。
GCEのリソースはAWSと異なりインスタンスタイプで何個というわけではなく、仮想CPU数がリソースの上限になります。
プリエンプティブVMの場合は、指標が「Preemptible CPUs」なので注意してください。
仮想CPU数はドキュメントまたは料金表から確認してください。カスタムマシンリソースの場合だとCPU数を指定するのでわかりやすいかと思います。
Google Compute Engine の料金 | Compute Engine ドキュメント | Google Cloud
参考
*1:最小限とは言いつつも100万円単位で請求される可能性がありますが・・・