本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

2020年1月から GCE の外部 IP アドレスと NAT ゲートウェイの料金体系が変わる

本日、New pricing for external IPs for Google Compute Engine VMs and Cloud NAT from January 1, 2020 という件名のメールがきていました。

内容を要約すると、

  • 2020年1月から料金体系が変わって自動適用されるよ
  • GCE の外部IPアドレスが無料だったけど、料金かかるようになるよ
  • その代わり、NAT ゲートウェイが値下げしたよ
  • セキュリティ強化のためにプライベートIPアドレスだけにしたほうがいいよ

どう変わるか

メールに添付されていた料金表を転載します。

new-pricing

外部IPアドレスは今まで無料だったのが、通常VM 1つにつき $0.004/hr、プリエンプティブVM 1つにつき $0.002/hr がかかるようになります。

NATゲートウェイはゲートウェイ本体にかかる料金とデータ処理料金の2つがあります。
本体にかかる料金ですが、NAT ゲートウェイを経由する GCE インスタンス数に応じての課金となります。GCE インスタンス1つにつき $0.0014/hr かかり、32インスタンス以上は $0.044/hr が最大となります。
現時点の料金が最も安いアイオワリージョンで $0.045/hr(東京リージョンは $0.059/hr) なので、GCE インスタンスがどんなに多くても現在の料金より安くなります。さらに利用する GCE インスタンス数が少なければより料金をおさえることができます。

次にデータ処理料金ですが、現時点ではリージョンごとに異なりますが、最も安いアイオワリージョンで $0.045/GB、東京リージョンで $0.059/GB でした。新料金は全リージョン共通で $0.045/GB となり、同程度か安くなります。

まとめると、次のような人は得します。

  • ほとんどのGCEインスタンスに外部IPアドレスをもたず、プライベートIPアドレスのみでNATゲートウェイを利用している
  • アイオワリージョン以外(東京リージョンなど)で NATゲートウェイを利用している人

逆に次のような人は損します。

  • すべてのGCEインスタンスに外部IPアドレスを付与している人

どうすべきか

  • 外部IPアドレスを極力付与せず、プライベートIPアドレスのみにし、NATゲートウェイ経由で外部に通信するようにする
  • 踏み台サーバを用意するか、Cloud IAP を利用することで、プライベートIPアドレスでも SSHログインできるようにする
  • めんどいのでコスト増でもいいから何もやらない
    • 料金増えるといっても、通常VM 1つにつき約$3/month、プリエンプティブVM 1つにつき約$1.5/month なので気にしなくてもいいかも!?(個人でやっている人は地味にきつい)