本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

【翻訳API】Amazon TranslateとGoogle Cloud Translation APIを比較調査した

翻訳APIを使いたいという要望があったため、AWSとGCPそれぞれが提供している翻訳APIを比較して調べてみました。
しかし今回は翻訳の精度は比較しておらず、仕様や規約、料金などを対象としています。
2018年11月時点における情報です。今後は変更になる可能性がありますのでご了承ください。

Amazon Translate – Neural Machine Translation - AWS

Cloud Translation API - Dynamic Translation  |  Translation API  |  Google Cloud

対応リージョン

○ Amazon Translate
バージニア、オハイヨ、オレゴンリージョンのみ利用可能です。
Region Table

○ Cloud Translation API
リージョンに紐付かないグローバルサービスです。

対応言語

○ Amazon Translate
アラビア語、中国語 (簡体字)、中国語 (繁体字)、チェコ語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、トルコ語
Amazon Translate Features – Amazon Web Services (AWS)

今年の7月に日本語対応したのが大きなアップデートですね。
Amazon Translate が、日本語、ロシア語、イタリア語、繁体字中国語、トルコ語、およびチェコ語のサポートを追加しました。 | Amazon Web Services ブログ

○ Cloud Translation API
多くの言語がサポートされています。
Language Support  |  Cloud Translation API  |  Google Cloud

料金

○ Amazon Translate
100 万文字当たり 15 USD
※ 利用開始から 1 か月 200 万文字を 12 か月間まで無料で使える
Amazon Translate Pricing - Amazon Web Services (AWS)

○ Cloud Translation API
100 万文字あたり 20 USD
※ 10億文字以上翻訳する場合は営業担当に要連絡。
Pricing  |  Cloud Translation API  |  Google Cloud

制限・上限

○ Amazon Translate
AWS Service Limits - Amazon Web Services

  • 言語ペアごとの 10 秒あたりのバイト数:10,000 (上限緩和可能)
  • 言語ペアごとの 1 秒あたりのトランザクション:20 (上限緩和可能)
  • 一つのAPI コールあたり、UTF-8 で 5,000 バイトに制限されている。それ以上の文字数を翻訳する場合は分割する必要がある

○ Cloud Translation API
Quotas & Limits  |  Cloud Translation API  |  Google Cloud

  • 1日あたりの文字数:10億文字 (上限緩和により最大は無限)
  • プロジェクトあたりの100秒あたりの文字数:100万文字 (上限緩和により最大1,000万文字)
  • 1人のプロジェクトにつき100秒あたりの文字:10万文字 (上限緩和により最大1,000万文字)

データプライバシー

○ Amazon Translate
FAQ に記載されています。

○ Cloud Translation API
FAQ に記載されています。

帰属表示

○ Amazon Translate
帰属表示は必須ではありません。

翻訳を帰属させる必要はありませんが、お客様の顧客に知らせるために翻訳を機械翻訳に帰属させることをお勧めします。

https://aws.amazon.com/jp/translate/faqs/

○ Cloud Translation API
翻訳結果を直接ユーザに見せる場合は帰属表示は必須です。しかし翻訳結果を編集したものを見せる場合は帰属表示は必要ありません。
帰属表示するためのガイドラインはいかになります。ロゴ やHTML表示など細かい記載があります。
Attribution Requirements  |  Cloud Translation API  |  Google Cloud
Translation API Markup  |  Cloud Translation API  |  Google Cloud

まとめ

各種の翻訳APIを見てみましたが、Cloud Translation APIはスケールや対応言語の多さは魅力的ではありますが、帰属表示が面倒だなと感じました。
Amazon Translateは対応リージョンやサポートしている言語はまだまだ少ないものの、少しずつ拡大していますし、料金が安く無料枠があるので気軽に試すことができそうです。