1年前の自分と比べると、だいぶ体が変わりました。今の体重はほぼ標準体重。1年前は70kgを少し超えるくらいだったので、この1年で約10kg落としたことになります。
久しぶりに会った人からも「痩せた」「誰か分からなかった」としばしば言われます。妻の実家に帰省したときは義母が私だと気づかず、息子と手をつないでようやく認識してくれたほどです。
目標があったから痩せられた
基本は食事管理とランニングです。走り始めの頃は「走れば自然と痩せるだろう」と思い込み、むしろ走った後に普段以上に食べてしまったことでなかなか減量できずにいました。ランニングだけでは痩せず、食事管理もセットにすることで体重が落ちました。
食事管理をしっかりしようという動機は、「フルマラソンでサブ4(4時間未満で完走)」という目標ができたから。
走るときに足に体重の約3倍の負荷がかかると言われています。体重が60kgなら180kg、70kgなら210kgです。この差は足腰や関節にとって大きく、長距離を走るほど響いてきます。さらに物理的に考えても、重いものを動かすより軽いものを動かす方がエネルギー効率は良いのは当然です。「1kg体重を落とすとフルマラソンが約3分早くなる」という説があるみたいです。
ようやく標準体重に近づいてきましたが、理想は60kgを下回ること。本番まで残り1ヶ月なのでギリギリですが、食事管理と練習を続ければ届くかもしれません。
本当に達成したい目標か?
ここで大事なのは目標の立て方だと思います。もし「健康のために痩せよう」とか「健康診断の数値を改善しよう」といった目的だったら、ここまで頑張れません。無理やり続けたとしても、1日30分を週1回とかが限界でしょう。
サブ4という自分にとって挑戦しがいがある、ちょうどよく、心から達成したいと思える目標があったからこそ。
体重を落とすこと自体が目的ではなく、目標を達成するために必要だから取り組んだという感覚です。
心から本当に達成したい目標を持つと、自分の内側から自然とやる気が湧いてきます。外部から「やれ」と言われて仕方なくやるのではなく、自分の中の気持ちが高まる。こうした内側からの圧力(内圧)があがると、過程で必要な努力も進んでできるようになります。
これまで私が何度もダイエットに失敗してきたのは、減量そのものを目的にしていたからでした。「やらなきゃ」という気持ちでは長続きせず、1日や2日は頑張れても結局三日坊主で終わってしまっていました。今ならその理由がよく分かります。
この考え方は他の分野にも応用できますね。例えば英語をほとんど話せませんが、最近は学びたい気持ちが高まっています。今はまだ時間を確保できていませんが、もし英語習得が自分の本当にやりたいことに結びついたら、そのときは自然と勉強に取り組むようになるはずです。
重要なのは自分の内側から湧いてくる動機に紐づいた目標を持つことです。心からやりたいと思えるものであれば、努力は努力に感じず、結果も自然とついてくるのだと思います。