本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

デザインあ展neoで感じた、当たり前であることを疑うということ

先日、虎ノ門で開催されていた「デザインあ展 neo」に行ってきました。

exhibition-ah-neo.jp

実は行ったのは先月のことで、少し時間が経ってしまいましたが、前からずっと気になっていた展示でした。なかなか予定が合わずにいたものの、仕事帰りにようやく立ち寄ることができました。

平日でしたが、会場は思った以上に人が多く、人気の高さを感じました。以前にも「デザインあ展」は開催されていたそうで、今回もかなり注目されていたようです。テーマは「あるく」「たべる」「すわる」「もつ」といった、私たちが日常で何気なく行っている行為(動詞)です。

普段なら何の意識もせずにやっているこれらの動作を、改めて「デザイン」という観点から見つめ直すことで、当たり前だったはずの行為がまるで別のものに見えてくる。そんな不思議な体験ができました。

例えば、「すわる」という行為一つとっても、椅子という道具があって初めて成立する行為だったり、食べるということも、食器や食材、文化の違いによって全く異なる形になる。そうした「普段は気づかない構造」を見せられることで、自分がどれほど前提に縛られて生きているかを痛感しました。

私たちは「当たり前」を前提にして物事を考えがちです。
でも、当たり前というのは、実は誰かの感性や文化、環境に支えられたひとつの見方にすぎません。自分が感じていることを相手も同じように感じているとは限らないし、むしろ違っていて当然です。

だからこそ、この展示を通して改めて自分の感性を一度疑ってみることの大切さを感じました。見方を変えるだけで、世界の色が変わる。日常がちょっと面白くなる。そんな感覚を久しぶりに味わいました。

ちなみに、展示は体験型のものが多く、撮影可能なエリアもあります。一人でも十分楽しめますが、体験系の展示が多いので、友人や家族と行くとより盛り上がると思います。

デザインあ展 neoは明日までの開催ですが、もしまだ間に合う方がいたら、ぜひ足を運んでみてください。