本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

作り方を作る

夏休みを利用して、佐藤雅彦展に行ってきました。

yokohama.art.museum

事前予約制なので、あまり混雑しないであろう平日昼間に行ってきましたが、それでも多くの人が訪れていました。
佐藤雅彦さんは、NHKの「ピタゴラスイッチ」などを手がけたクリエイターで、アートだけでなく、教育や科学の分野でも幅広く活躍されています。

ピタゴラスイッチは子どもと一緒によく見ています。ピタゴラ装置などを間近で見ることができ、体験もできる展示もあるので想像以上に楽しめました。

佐藤氏が創作するにあたって、「作り方を作る」という考え方があるといいます。ただ作品を制作するのではなく、「どのように作るか」という方法そのものから作るというものです。いわばルール、パターンと言い換えてもよいと思います。

佐藤氏は電通に入社後、クリエーター選抜試験に合格してクリエイティブ部門に転属されますが、デザインの知識や経験はまったくのゼロ。しばらく仕事がなかったので、資料室に引きこもり、ずっと世界中のCMを見ていたそうです。 しばらく続けていくうちに、面白いCM、印象に残るCMにはパターンがあることを見出したことが「作り方を作る」のきっかけになったそうです。

 

大半の人は何かを作るときに「何を作るか」を最初に考えます。佐藤氏は「どのように作るか」を考えることが重要だと説いています。特に、CMや広告のような短い時間で多くの人に魅力を伝えるためには、今出回っている手法だけでは物足りないでしょう。

作り方が新しければ、自ずとできたものは新しい

制作する過程、プロセスが決まっていれば、最終的な成果物は決まってくるということですね。

 

「作り方を作る」を実践するには、まずは現象を「構造」として見ることが大切だと思います。ヒットしているCMを見て、「なぜそれがヒットしたのか」を表面だけでなく、構造部分にまで掘り下げて考えていく必要があります。

1つ2つ程度だと見えてこなったものが、数多くこなしていくことでパターン化が見えてきます。それを抽象化された構造を「再設計」して新しい方法として昇華させていくプロセスが「作り方を作る」なのではないかと思いました。

 

世の中は多くの情報が溢れていますし、大抵のことはAIに聞けば返ってきます。しかし、大量のインプットした先に見える、抽象化された概念・パターン・手法というのは、AIにはまだまだ難しいと思います。
なかなか実践は難しいですが、自分の専門性について、「作り方を作る」ことを少しでも意識していきたいものです。