本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

いかに『魅せて』楽しませるか

昨日の続きです。

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各球団がエンターテイメント性を強化することで収益を図っていくのが最近のトレンドですが、やはりスポーツ観戦の場として大切なのは、いかに観客を楽しませるかという点に尽きるのだと思います。私はゆずのライブに行くのですが、ライブDVDとして販売はされるもののライブとしての臨場感は映像では体験できませんし、「ゆずならこのぐらいのクオリティは提供してくれるだろう」という期待感や「ハズレを引かない」安心感があるから、ライブの申込みができるわけです。

一方でスポーツって音楽アーティストがやるライブと違ってテレビや動画配信があるし、最悪スポーツニュースで結果だけを知ることができます。推し球団が点を取って気持ちよく勝てれば良いですがロースコアで負けることもあるわけで、一定のクオリティを担保できない(むしろ負ける確率が高い球団もある)場合で、スタジアムにお金を出して観戦をしにいくのはなかなかハードルが高いと思います。昔からのファンであれば負けこんでいても応援したいという気持ちで観戦しますが、初めて観戦する人や新規ファンで思いれが強くない人たちにとってはなかなか難しいはず。

千葉ロッテマリーンズは VISION 2025 を掲げています。2021年から2025年にかけてチームを常勝軍団にすることを目指すプロジェクトであり、2025年までに優勝をするという目標を掲げています。また、2025年のスローガンは「その全ては、勝つために。」
かつて落合博満氏が「勝つことが最大のファンサービス」と言っていたように、やはり勝ってもらうことこそがファンとして応援したくなる要素が強いのではないでしょうか。

最近のプロ野球選手も球団方針によってファンサービスに力を入れています。高額の契約をしている以上、ただ野球をすればいいわけではなく、観客に楽しんでもらうことが求められているのです。

プロ野球選手はプレーで魅せてチーム勝利に貢献することでお金を稼ぐ職業ですが、私たちのような職業でも共通化できる部分があるのではないでしょうか。例えば、ITエンジニアであれば、会社に利益をもたらしてくれるような機能を開発したり、未来的に生じ得る損失を抑えるための施策を打ったりすることで対価を得ます。それを実現するためには、専門知識や技術力、コミュニケーション能力、課題解決能力などが求められます。高度な課題であればあるほど高いレベルで要求されるようになります。相手に自分を『魅せて』価値提供によってお金を稼ぐことにはプロ野球選手と共通する部分があるのではないかと思った次第です。